目次CPLD入門


CPLD ライター



CPLDデバイスの機能はソフトウェアのように開発言語(VHDL, Verilog, ABEL ...)を使用して作成することができます。
フィッティングツールを使用して作成したファイル(JEDECファイル)をCPLDデバイスに書き込むためには接続ケーブルなどが必要です。

Xilinx社のCPLDデバイスはIEEE1149.1で仕様化されているJTAGプロトコル(JTAG Boundary Scan)を使ってパソコン上のデータをCPLDデバイスに書き込むことができます。Xilinx社の9500シリーズではJTAG用のピン(TMS, TCK, TDI および TDO)が専用に設けられているので、CPLDデバイスを実際のプリント基板に搭載したまま、データの書き換えを行うことができます。当然、JTAG用ピンのコネクタを付けておく必要があります。

Xilinx社の方式による構成

Xilinx社の純正ツールではパソコンとデバイスを接続するケーブルとしてダウンロードケーブルを使うようになっています。パソコン側はDSUB-25(ディー・サブ 25)コネクタを使用してプリンタポート(パラレルポート)に接続します。デバイス側は種類の違うデバイスにも対応出来るように小型のピンで接続するようになっています。
また、ケーブルは単なるケーブルではなく、途中でバスバッファーIC(74HC125)を使用、レベル補正をしています。



今回、私はCPLDライターを作成しました。これはPC44およびPC84のXC9500シリーズCPLDデバイスにデータを書き込むためのものです。


ライター本体に44ピンおよび84ピンのPLCCを搭載し、パソコンのパラレルポート(プリンタポート)とケーブルで接続して使用します。バスバッファーはライター本体に内蔵しています。さらに、プリント基板に実装したデバイスへの書き込みもできるようにJTAG信号線を出せるようにしました。
また、書き込み後に動作確認が行えるように全てのピンを端子に出しています。